物事を考えるということ
皆さま、よき一日をお過ごしでしょうか?
よき一日の隙間時間に、ちょっとした小話を。
皆さまは、普段の生活の中でどのぐらい考える時間があるでしょうか?
諸説ありますが、人は一日の間に約10万回もの思考判断を行っていると言われています。
筋肉を動かす、血液を作り出す、不要物を体外へ排出する、異常がないかを検査する、などなど。
私たちの脳は、このブログを読んでいる今この瞬間でもフル稼働しているのです。(人は脳の約10%しか利用していないという話もありますが、そんなことは実際にはありません。
実に、ありがたい話ですが
そもそも、それは自身が自発的に脳を活動させているわけではないのです。
本を読んでいる時を想像してください。
例えば、コナンドイルの名作「シャーロック・ホームズシリーズ」を読んでいるとしましょう。
ホームズとモリアーティー教授とライヘンバッハの滝の場面が出てきたときに、どのような風景を想像するでしょうか?
どのような風景でも構いませんが、牧草地帯に突如として滝が現れるような情景を思い浮かべる方は(いないとは言いませんが、ほとんど)いないのではないでしょうか?
それよりは
断崖絶壁の滝の横に突き出た岩場があって、そこに二人の登場人物が対峙している。
ような、情景を思い浮かべる方が多いかと思います。
余談ですが
もし、シャーロックホームズシリーズを読んだことがない方がいましたら
是非読んで頂きたいですね。ワクワクする世界を是非体験して頂きたいものです。
興味のある方は、以下のサイトにまとまっていたので参照してみてください。
さて、情景を思い浮かべた方の多くは
既知の事実を元にその風景を構成されたと思います。
それこそが、本来の「思考」と呼ばれる現象です。
知っている事実を元に、知らない世界を想像する。
本を読むことで、自然と思考法が手に入る。と言われても、想像できない方が多いのでしょうか?
少し前のニュースで、北海道の子供置き去り事件がありましたが
言葉は悪いですが、正しい思考を全く身に付けられていない親御さんであると言わざるを得ません。
山の中に、子供を置き去りにしたらどういう事態が引き起こされるのか。
そもそも、自分の目が届く範囲に子供がいない時点で親としてはナンセンスだとも思います。(私自身がまだ親になっていないので、心情を正しく理解できない点においては、行き過ぎた表現かもしれません。
既知の事実を組み立てて、知らない世界を想像できていません。
だからこそ、人がどう動くのかを想定できない。つまり、自分がやることしか理解できない人間になってしまうのです。
今の日本の方が弱くなってしまった部分だと思います。
人を思いやるというのは、つまり立ち返って自分がされたらどう思うかを理解できたとも言えると思います。
寸分先のことも想像できないのは、生きていく上で必要な器官を備えていないのと同じぐらい危機的な状況だと思います。
(最近の医療では、ある程度の器官は代替することが出来ますし、器官が無いからと言って生きていけないわけではありません。これは、例え話であって伝えたいことはそうではないことだけ一言付け加えておきます。
物事を考える。ということは、自身の未来をより良くしていくということでもあります。
人の言葉を聞いて、大体こういうことかなと想定しながら話を聞くのと
ただただ受け入れるだけで、嘘かどうかも分からない話を聞くのと
どちらが自身にとって有益につながり易いかは、言うに及ばないと思います。
正しく思考する術を身に付けましょう。
その為に、最も簡単で確実な方法は本を読むことです。
なんでも構いません。
携帯小説(最近であればWeb小説)でももちろん良いでしょう。
ショートショート(いわゆるSS)のような作品もいい作品が多くあると思います。
大事なのは、本を読むことで得られる知識です。
言い回し、多様な表現は今までとは比べ物にならないほど、あなた自身を成長させてくれることでしょう。
最後に、ネットで読めるお薦めの小説/サイトを数点紹介して終わりたいと思います。
・青空文庫
図書カード:マリー・ロジェエの怪事件 (エドガーアランポー)
では
皆さまにとっても、明日も良い日でありますように。